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相変わらず忙しそうです、3UP三上さん。作業待ちのクルマが表にも裏にもたくさん。
今日はS15のコンピューターセッティング中でした。
「すぐ終わるのでちょっとまってくださいねえ~」
ナックルや足回りのセッティングに定評のある三上さんですが、コンピューターチューニングでも遠隔で事務所から、実際に走行中のクルマのリモートセッティングをするなど、最新技術を取り入れたものを得意とされています。今日は何かで悩んでいるようで、丁寧に説明してくれていたのですが、
「おかしいなあ、○!※□◇#△の◎△$♪×¥●&%が、表示されないんですよ。でもつながってるしなあ」としか聞こえません(笑)
わかってない私にも丁寧に説明してくれるので恐縮です。(過去はしりませんが)とても温和で、説明が丁寧で、競技やドリフト未経験の私にも、一切バカにしたりせず、非常に初歩的なことでさえ、極力専門用語を使わずに、わかりやすく教えてくれます。ドリフトの玄人やクルマに詳しい年輩のお客さんだけでなく、若い人も多いのは、そういう魅力があるからでしょう。
感覚や経験だけで理解している人というのは「そんなこともわからんのか」といいながら、一つ一つの部品の定義や仕組みは実はちゃんと説明できないこともあるのですが、本当に一つ一つしっかりと理解をして論理的にやっている人は、こういう説明は非常にわかりやすい、ということが多いです。
さて、今日の訪問のメインは商品開発の打ち合わせ。シルビアのメンバーカラーの打ち合わせです。事の発端は、三上さんのこんな話でした。
「シルクロードさんのメンバーカラーはS13/14用になっていますが、S15は作らないんですか?」
やってないなあ~、アルミなら削り出しなので、簡単に作れるけれど、音がきになるので当社は型を作っての樹脂成型。いまからS15用の型に三桁万円をつぎ込むのはちょっと無理…
「知ってますか、シルビアのメンバーって新品が下手すると10万前後になってきているんですよ。交換工賃を入れるとドン引きの金額です。そのくせ、走行5万キロちょいのNAのメンバーでさえこの間みたらゴムがちぎれかけていたんですよ。」
そ、そんなに高いの!?
「そこで気になったのはシルクロードさんのメンバーカラーです。あれ、樹脂ですよね。とてもいいです。今の若い人はシルビアを大事に乗る人も増えていて音があまりに鳴るのは敬遠する方向。でも、やはり一通り、定番メニューはやりたいので、メンバーカラーも入れたい。」
ほうほう。
「でもアルミの削り物は当然音が大きくなりやすく、攻撃性も高い。ましてやS15専用はあまり販売されておらず、無理にS13/14用をS15に装着すると、ブッシュの寿命が著しく短くなるんです」
ナルホド!それで、S15専用を攻撃性の低い材質でつくれば、快適性もあがり、なおかつメンバーブッシュの寿命が伸びるってことか!!!!! これはやるしかない!!!!!!!
ということで、長期お預かりしたS15で作った試作品を装着テストしてもらったのです。
装着のしやすさを考えてのカットライン。これは製品上はお客さん自身にカットしもらうタイプになりますが、カット目安を説明所に記載できますね。
また、センターの穴のサイズがぴったりだと、装着する際にずれると割れる可能性があるので少しアップという指示。また厚みも変更必要な部分は指示をいただきました。
非常によく考えられた商品ができあがりそうです。
ただ、価格は特殊素材の樹脂を、専用の刃物で削り出すハンドメイドになるので、従来の型を作っての樹脂とは値段が倍ほどします。高くはなりますが、それでもメンバーブッシュの耐久性とメンバー交換代を考えると、十分に価値ある商品になります。
今回はもう一つ相談事が。
以前、開発していただいたSR20ロングエキマニがありますが、今回はRB20/25用の相談。
当社の他の営業マンからRB用のマニの開発提案があったのです。ただ、需要と仕様を決めかねていたので相談。3UPはスカイラインのナックルやマニ、パーツなどで定評がありますから。
「面白いですねえ~。最近は、超本気ドリフトだけでなく、ネオ旧車としてR32、33のTYPE M系なんかも増えてますよね。なのに、シルビアと違って純正タービンサイズ対応のマニがほとんど無いんですよね。シルクロードさんのマニはSR20ロングもそうですが、溶接がしっかりしているうえに、厚みのある3mmパイプを使っていて、それでいて価格も抑え気味です。いっちょやってみますか!」
頼もしいゼ!